院長ブログ

2019.08.11

令和元年7月17日 三井記念病院 地域連携フォーラム「膠原病、リウマチ内科が存在する意味」

7月の講演会です。演者は、三井記念病院膠原病、リウマチ科 医長 大島美穂 先生です。

本公演の趣旨は、多彩な症状を呈する膠原病を疑うきっかけを掴んでもらうための実践的な内容を伝えるというものです。
楽しみです。

膠原病の患者様が、はじめから膠原病を疑って三井記念病院を受診することは極めてまれなことです。なぜなら、症状がや所見が、中枢神経系、眼、口腔、鼻腔、毛髪、皮膚、リンパ節、唾液腺、呼吸器、心血管系、消化器、腎、血液、脾臓、筋骨格系、泌尿生殖系、四肢など様々な場所に出現するため何かを受診してよいかわからず、ほぼ全て診療科を受診した挙句の果て三井記念病院を受診するそうです。

膠原病は、問診と身体所見で相当な情報が得られるのだから、膠原病に特徴的な所見や症状を知っていれば、膠原病非専門医でも少なくとも膠原病を疑うことはできるでしょう。後は三井記念病院膠原病、リウマチ科につないでくれればOKですという話の内容でした。

膠原病治療は、昔の様に、鎮痛剤とステロイドだけしかない時代ではありません。免疫抑制剤、生物学的製剤が出現してから治療が大きく進歩しました。子供を出産することも可能になってきました。それだけ治療の質が上がってきましたが、安心して治療を受けるには治療経験の豊富な医師にお願いすることが必須です。ここに、「膠原病、リウマチ内科が存在する意味」があります。

あとは、膠原病に特徴的な所見を顔、頭、皮膚、眼、口、爪、足、筋骨格系、肺、腎、大血管に関してそれぞれ大変詳しく説明していただきました。内容は非常に詳しいので割愛します。
泌尿生殖系にも膠原病の所見症状は現れることがありますので改めて注意深く診察することの必要性を感じました。

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