淋病

淋病

日暮里泌尿器科内科では、男性の淋菌性尿道炎および女性の淋菌性子宮頸管炎の検査、治療を行っております。病歴、症状、診察所見から淋菌感染症の疑いがあれば保険診療が受けられます

原因

男性の淋菌性尿道炎は、尿道から淋菌が入り尿道で淋菌が増えることで発症します。女性の淋菌性子宮頸管炎は、膣を通して淋菌が入り子宮で淋菌が増えることで発症します。

症状

淋菌性尿道炎の場合、感染後2~7日の潜伏期間ののち、尿道炎症状である排尿痛、尿道分泌物が出現します。分泌物は多量、黄白色、膿性なのが特徴的です。淋菌性子宮頸管炎の場合、女性は感染しても無症状例が多いので、潜伏期は判然としません。局所症状は、帯下の増量、不正性器出血、下腹痛、性交痛、内診痛などが一般的です。

検査

淋菌性尿道炎の場合、尿検査を行います。採尿して得た尿を用いて尿中淋菌核酸増幅検査を行います。また、淋菌性子宮頸管炎の場合は、子宮頸管擦検体をスワブで採取し淋菌核酸増幅検査を行います。核酸増幅検査はPCR検査ともいわれ培養検査よりも感度に優れています。当院では、外部の検査機関に依頼して行っており2~3日で結果がわかります。また、淋菌に感染している場合、クラミジアにも重複感染している可能性が20~30%見られるため、クラミジア核酸増幅検査も同時に行います。

治療法

セフトリアキソンナトリウム1gバッグ点滴を1回だけ行ないます。治療はこれで終了です。

注意点

  1. 治癒判定は、淋菌が検出されないことをもって行ないます。排尿痛、分泌物などの淋菌性尿道炎の自覚症状は、抗菌薬投与後に淋菌が消失していない場合であっても改善する場合があること、また、女性の場合は、治療がうまくいかずにを放置すると不妊症や卵管妊娠の原因となりますので、治療3週間後に必ず再度淋菌核酸増幅検査を行って治癒判定を行なう必要があります。
  2. 治療期間中は治癒判定が出るまでは性交渉は禁止です。性交渉により再感染すると治癒判定ができません。
  3. 特定のパートナーからの感染が疑われる場合はパートナーも同時に診断、治療が不可欠です。
  4. 淋菌は男性では尿道以外に精巣上体炎、咽頭炎、眼瞼結膜炎、直腸炎を起こすことがあります。女性では卵管炎、卵巣炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎、尿道炎、バルトリン腺炎、咽頭炎、眼瞼結膜炎、直腸炎を起こすことがあります。
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